2025(令和7)年度
芸術活動助成募集要項
1.趣旨
公益財団法人 戸部眞紀財団(以下、本財団)は、美術、音楽を中心とした若手芸術家への助成を行うことにより、芸術家の表現の場を確保して社会とつなげる機会を醸成することで、次世代の文化芸術を担う若い人材を育成するとともに、芸術に触れる機会を拡大し、ひいてはわが国の文化芸術の振興に貢献します。
2.対象ジャンル
ソロ、共同、アンサンブル等による下記に該当する活動を支援する。
- 展覧会の開催
- アート:絵画、工芸、彫刻、インスタレーションその他の美術
- デザイン・漫画・アニメーション等
- 舞台芸術公演の開催
- 音楽 — クラシック・古楽・現代音楽その他の演奏
- 複合:上記[1]と[2]の複合で、両方の要素を取り入れたジャンル
- いずれも日本で公演されるものに限ります。
- 「オンライン(Web・SNS等)」上のみで完結する公演・展示は対象外とし、対面開催によるものに限ります(対面とWeb併用は可)。
3.対象者
上記の活動を「主催」する個人の芸術家、および小規模の文化芸術団体(音楽団体、美術団体など)を対象とする。
(※ あくまで「主催者への支援」であり、公演や展覧会への参加者に対する支援は行いません)
- 主催する者の年齢は、2026年4月1日時点で、40歳以下の者を対象とする。団体の場合は、団体の代表者の年齢を40歳以下とする。
- 団体の場合、規模は小規模に限る(正規の構成員の人数が、概ね10人以下の団体とする。オーケストラは~30人程度以下とする)。
- 特に団体を設立したばかりの立上途上における公演(プレ公演、ファースト公演など)はスタート支援として優先的な助成を考えています。
※ 団体の場合は、上記の人数以外に、以下の条件を満たすものとする。- 2026年11月1日時点において、過去3年間、応募分野において国内で主催の公開活動を1回以上実施していること(申請団体自身の実施した活動に限る)。但し、設立からまだ間がなく、立上途上である団体においては、上記によらず代表者や当該団体の活動状況等から総合的に判断する場合がある。
- 主たる構成員が芸術家であること。
- 定款に準ずる規約、会則等を有し、経理機能をもった会計組織を有すること。
- 本助成に応募できる活動数は、1団体につき1活動です(重複応募不可)。
- 本助成金に採用実績のある同一の個人・団体が、同じテーマで再度応募することは禁止とします(別のテーマでの開催なら可)
- 団体での活動であるにもかかわらず、個人で応募することは禁止とします。また、個人での活動であるにもかかわらず団体で応募することも禁止です。
4.助成の金額等
- 助成金の金額
助成金額は、1件あたり20万円~100万円の範囲とし、申請金額、企画の規模、内容等を勘案して、個々に額を決定します。
- 「収入予定額」から「支出予定額」を差し引いた差額を、助成します。
※実績で収入が大きく上回った場合は、返金を求める場合があります。 - 助成金の交付は、助成対象の活動が実施される前月末までに、銀行振込にて交付いたします。
※ ただし、助成の対象の活動開始が4月開催の場合は、4月当月中の交付になる旨、考慮のうえご応募を検討ください。 - 当財団からの助成金と重複して、別の助成・協賛を受けても、問題ありません。
- 「収入予定額」から「支出予定額」を差し引いた差額を、助成します。
- 助成対象となる企画の実施期間
2026年4月~2027年3月末までの1年間に実施されるもの。
- 助成対象となる経費・費目
活動の支出予算に計上できる「助成対象経費」は、申請する活動の実施に直接的に係る経費で、その性質に照らして助成を行うことが適当であると認められる経費とします。
(経費の例)会場使用費、旅費交通費、発送荷造費、謝金、宣伝費、印刷費、など
- 原則的に、「本番の開催費用」に直接かかわる費用を対象とします。練習や制作に要する費用は対象とはなりません。
5.助成の総金額(総予算)
2026年度は、総額10百万円程度とする。
採用件数:10~20件程度
6.応募方法と手続き
- 提出書類
- 申請書:本財団指定フォーマット(助成金申請書、基本情報、収支計画)
※個人、又は団体で、申請窓口・フォームが異なりますので、ご注意下さい。 - 当該申請対象の展覧会・公演のプログラム/チラシ(任意)
- 申請者の経歴書:様式及び内容は任意(個人、団体の場合は代表者)過去の作品等、活動実績の分かるポートフォリオ等を併せて提出すること。
- 申請者又は代表者の写真データ:上半身正面脱帽、提出日より3ヶ月以内に撮影
- 推薦状:当財団指定フォーマットに推薦者本人が記載のうえ押印したものをスキャンしてPDFにてWebより提出すること。
なお、推薦者は、申請団体(代表者)または申請者本人を深く理解しており、申請する展覧会・公演の事業としての価値を専門的・客観的に評価できる
者とし、且つ、本展覧会・公演や申請者・出演者と利害関係・親族関係のない第三者を要件とする。 - 確認書類:(申請者が個人、法人、任意団体により異なるので注意すること)
- 個人の場合:住民票
- 法人の場合:登記簿謄本又は登記事項証明書、履歴事項全部証明書、それ以外の公的書類
- 任意団体の場合:団体の事務所の賃貸借契約書、団体の事務所がその場所にあることを証明する書類(※)。
- 事務所等を賃貸・所有していない場合は、過去1年間の活動状況を記載した書類。
例)大阪市立中央会館で毎週水曜日午後6時より演奏の練習。
参加人員:平均〇〇名、練習時間:平均◇◇時間
- 事務所等を賃貸・所有していない場合は、過去1年間の活動状況を記載した書類。
- 団体の場合:定款またはこれに準ずる規約・会則等、および前年の会計資料
- 申請書:本財団指定フォーマット(助成金申請書、基本情報、収支計画)
- 提出方法
全ての書類をPDFに変換の上、電子申請(Web:助成業務サポートシステム)にて提出してください。申請書他の必要書類は全てPDFに変換の上、「Web」にて提出してください。申請フォームより、申請者の登録及び各項目への入力、必要書類のアップロードを行ってください。申請者は「展覧会・公演等助成金申請」より申請サポートシステムに入り、「申請の流れ」に従って基本情報を登録し、「マイページ」を取得してください。マイページ内で必要項目を入力後、「提出」ボタンで申請してください。「申請書」及びその他の必要書類はすべてPDFにしてアップロードしてください。
- 入力した基本情報と申請書の内容に齟齬がある場合は選考対象外となります。
- Web提出のやり直しはできませんので、十分にご確認の上、提出ボタンを押してください。
8.審査方法
書類(申請書)による審査を基本としますが、実在性の確認のため、最終決定候補者については面接を実施する場合があります。
9.助成金の決定
- 採否結果は2026年3月末頃に発表いたします。
- 助成金の決定は、本財団の選考委員会の選考を経て理事会が決定し、その結果をメールにて通知いたします。
- 選考の経過及び決定の理由は公表しません。
- 採択された場合、申請者名(団体の場合は団体名および代表者名、個人の場合は個人名)、展覧会・公演のタイトルおよび概要などを、ホームページで公開します。また、本財団が発行する誌面やホームページに写真が掲載される場合がありますので、予めご了承の上ご応募ください。
10.採用後の義務
- 財団名の表示について
助成を受けた場合は、当該活動の実施に際して作成するWebサイト、ポスター、チラシ、パンフレット、入場券等に当財団助成の旨の表示を記載してください。
助成:公益財団法人 戸部眞紀財団 - 実施結果の報告
助成期間終了後3ケ月以内に、会計報告を含む実施結果の報告書を提出すること。なお、締切までに実施結果の報告書が提出されない場合は、原則として助成金の返還を求めます。
- 採択された場合、当財団が助成団体の所属団体、氏名、企画名等を当財団のホームページに掲載すること及び当財団が発行する誌面やホームページに助成団体の写真が掲載される場合があることを了解すること。
- 個別の認定式は実施しませんが、毎年8月に開催する交流会への出席が可能です(参加は任意)。なお、個別に当財団より参加の要請があった場合には、前向きに参加を検討すること。
- 採用後、本申請に係る誓約書、及び暴力団等に該当しないことの誓約書をご提出いただきます。
11.活動の対象とならない事業内容
- 宗教的活動・政治的活動・営利(事業収支が黒字となるもの等)を目的とした活動
- コンクール・コンテスト・公募展等で受賞者に賞金を出すもの
- 教室やカルチャーセンターなどの営業活動の一環として行われる発表会
- 団体の関係者が所有・運営する会場で行うもの
- 一般市民が入場・見学できないもの 他
12.助成の対象とならない者
次に該当する団体・個人は、助成の対象となりません。
- 団体の場合は、団体の構成員に該当する者が含まれている場合も同様です。
- 本人あるいは本人の三親等以内の親族が、暴力団、暴力団員、暴力団員でなくなった時から5年を経過しない者、暴力団準構成員、暴力団関係企業、総会屋等、社会運動等標榜ゴロ又は特殊知能暴力集団等、その他これらに準ずる者(以下総称して「反社会的勢力等」という。)である者
- 本人あるいは本人の三親等以内の親族が、反社会的勢力等と関係を有する者
※採択決定にあたり、照会を行う場合があります。 - 宗教活動、政治活動を目的としていないこと。また、それらを行う団体でないこと。
13.審査基準
応募のあった活動については、以下の基準により審査を行います。
- 展覧会・公演の「社会への意義・波及効果」
- 開催のコンセプトを問い、そこから読み取れる社会へもたらす効果はあるか。
- 何を狙って開催するのか、そこに公共的な意義があるか。
- 展覧会・公演の内容の「チャレンジ性・創造性・独創性」
- 開催内容に、新たな創造性、チャレンジングな要素があるか。
- 申請者の独創性、他の展覧会・公演とは異なるポイントはあるか。
- 個人・団体の将来性・発展可能性
- 当財団からの助成を機に、今後の自立化や更なる発展が期待できるか。
- 国際的な発展可能性はあるか。
注)提出いただく「申請書」「推薦状」の記載内容は自由ですが、審査基準[1]、[2]、[3]の内容を考慮して、「申請書」「推薦状」を作成願います。
14.個人情報の取扱について
芸術家助成金(展覧会・公演等助成金)の応募書類に記載されたプライバシーポリシー(個人情報)は、本制度のために利用され、その他の目的には利用されません。