去る9月11~12日、快晴のもと、本財団2回目となる交流会を開催致しました。
研究団体代表者及び奨学生、総勢93名が、全国各地から伊丹空港とJR新神戸駅に集合し、3台のバスに分乗して、目的地である徳島に向かいました。 この日の前日、東日本が記録的な豪雨となり、奨学生のうち1名は交流会参加が叶わなくなり、 また3名は遅れての参加となりました。
徳島到着後、医薬、食品関連の工場、及び人材育成施設を見学した後、ホテルにて財団役員も交えての懇親会を開催しました。会場には出捐者である故戸部眞紀の絵画9点を展示し、芸術学を学ぶ奨学生からは、漆による飾り箱、食籠(じきろう)、またライフマスクなどのユニークな作品10点を出品していただきました。
理事長の挨拶に引き続き、役員より祝辞が述べられ、乾杯の発声と共に立食パーティが始まりました。化学、食品、科学、芸術学、体育学、経営学を学ぶ、或いは研究する者同士が和やかに談笑し、終始活発な交流がなされました。
途中、作品を展示した奨学生が自身の作品を紹介し、研究団体代表者が壇上に上がって各自の抱負を述べた後、 奨学生からも状況報告がありました。また奨学生が製作したドキュメンタリー映像の上映会も行いました。
二日目の午前中は、研究団体代表者3名及び奨学生5名による研究発表会が行われました。各分野から、研究団体代表者が持ち時間12分、また奨学生が持ち時間7分の中で、各自の研究内容について発表した後、活発な質疑応答が行われました。普段、分野の違う研究発表にふれる機会が少ないこともあり、皆熱心に聞き入っていました。
昼食を挟んで、午後には大塚国際美術館を訪れ、素晴らしい作品の数々を見学した後、再び集合場所に戻って解散となりました。
二日間という短い日程でしたが、出身や分野の異なる仲間同士、有意義な交流会となったことと思います。
最後に、今回の豪雨で被害を受けた地域の皆様の一日も早い復興をお祈り致します。
【参加者からの感想】
様々な人達との交流により、人同士のつながりの大切さを再認識させられました。コミュニケ―ションを縦横に深めることで、新しい考え方や視点を得る機会になり、私自身の学業のモチベーションにつながりました。出会いに感謝致します。 (商学部3年)
交流会では非常に有意義な時間を過ごすことができました。あまり他大学や他分野の方々のお話や発表を拝聴する機会がないので、大変良い刺激になり、勉学への意識が高まりました。 (理工学部4年)
貴財団の母体企業の幅広い活動に大変感銘を受けました。多分野、同年代の方々と熱心にお互いのこと、将来のこと、これからの社会のこと、多くのことを話し合うことができたことが本当に良い経験となりました。この出会いを大切に、人生に生かしていきたいと思います。 (博士後期課程1年)
予想以上に豪華な内容で大変感銘を受けました。美術館見学は時間が足りなくなる程素晴らしかったです。御礼申し上げます。 (助成研究団体代表者・准教授)